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クラミジアとは

クラミジアは自覚症状がほとんどありません

クラミジアは性感染症の中でももっとも多く確認されていますが、自覚症状が少なく、気づかずに放っておかれてしまうことも多い性病です。そのため慢性化しやすく、とくに女性は注意が必要で、長くそのままにしておくと不妊症などの原因になってしまうこともあります。「クラミジア」そのものは細菌に分類されているとても小さな微生物で、単体では増殖することはできず、ヒトや動物の細胞に寄生してはじめて増殖できるようになります。これはクラミジアの大きな特徴であり、気づかないうちに感染が体内に蔓延してしまう原因でもあります。
クラミジア細菌には4つの種類があり、その中でもっとも性感染症を引き起こしているのは「クラミジア・トラコマチス」と呼ばれるもの。性病のクラミジアの原因菌はほとんどがこれですが、感染部位によってその症状はさまざまです。これもクラミジアの特徴といえるでしょう。
クラミジアは男性より女性のほうがなりやすく、その理由はおもに感染経路にあります。クラミジアは女性では子宮頚管(子宮の入り口のところ)から、男性では尿道から感染します。尿道から入ったクラミジアは尿といっしょに流れ出てしまうことが多く、結果、感染しにくいというわけです。クラミジアは感染しやすい性病ですが、少し気をつけていればその感染も最小限にくいとめることができます。そのためには自分の体の中の小さな違和感も、見逃さないように感じとることが大切です。

クラミジアの症状

クラミジアは放置すると重症に

クラミジアは男女とも感染してもほとんどの場合が症状に表れません。表れる症状も本当になにげないもので、クラミジアと気づかずに放置され重症になってしまったというケースもたくさんあります。
クラミジア感染症の症状は、女性では、水っぽいおりものが出たり、不正子宮出血があったり、下腹部痛を感じる、などが上げられます。とくに水っぽいおりものが出るのはクラミジアが子宮頚管に感染した証拠ですので、見落とさないように注意しましょう。
また、感染がすすむとクラミジアは子宮頚管をぬけて卵管へ、ついには骨盤全体へと広がります(骨盤内感染症)。そうなると不妊症や流産・早産、子宮外妊娠などが起きてしまうこともあります。そしてもっとも危険なのが母子感染です。クラミジアに感染してしまった赤ちゃんには、中耳炎や新生児肺炎などが症状となって表れます。悲しいことに生まれた赤ちゃんをみるまで、クラミジアのこわさを実感できないことも多いのです。
このようにクラミジアは、女性にとっては重大な感染症だといえます。一方男性のクラミジアは、排尿時に尿がしみる、濃い分泌物が少し出るなど、やはり気づきにくい症状ばかりです。しかし放っておくと感染はすすみ、副睾丸炎や慢性前立腺炎などが起こってしまいます。また、女性でも尿道に感染が広がることがありますが膀胱炎にまちがわれやすいので、ほかのクラミジアの症状はないか、気をつけましょう。

クラミジアの感染原因

性感染症は口からも感染します

クラミジアに感染する原因のほとんどは性行為によるものです。そのため女性は子宮頚管から、男性は尿道からクラミジアに感染するのです。そして最近注目されるようになってきたクラミジアの感染原因が、口唇を使って行うオーラルセックスによるものです。直接的な性器の接触がなくてもクラミジアは感染します。ですから、コンドームをしたから性感染症になんてなるわけない、と安心してはいけません。
女性のクラミジア患者の4人に1人は口腔内からもクラミジア菌が発見されています。また、性行為はしていないのにオーラルセックスだけで尿道に炎症が起こってしまった、という男性が増えています。これは女性の口の中のクラミジア菌が、オーラルセックスによって男性の尿道に感染してしまったためです。
このようにクラミジアは性器から性器へだけでなく、性器から口唇へ、またその逆の感染ルートもあるということです。このことを知らずにオーラルセックスだけなら大丈夫、と思い込んでしまうのは大変危険です。その状態であとで体にささいな症状がでたとしても、まずクラミジアなどの性感染症を疑う人はいません。
ただでさえ自覚症状がでにくいクラミジアなのに、そういった油断がますますクラミジアの感染をすすめてしまいます。クラミジアだけでなく、ほとんどの性感染症は口からも感染します。クラミジアの感染原因を知り予防することは、ほかの性感染症の予防にもつながるのです。

クラミジアの検査

クラミジアの疑いがあれば即検査しましょう

クラミジアを調べたいときは、男性では泌尿器科、女性では産婦人科に行ってその旨を伝えれば検査してもらえます。具体的な方法は、男性は検尿、女性は遺伝子検査や抗原検査などで、クラミジアの有無を調べます。
過去にクラミジアに感染したことのある人は、血液検査によるクラミジアの抗体検査をやると、必ず陽性(クラミジア感染が見つかった状態)になります。これはクラミジアに感染すると血液にその履歴が残ってしまうためで、ほかの検査で陰性であれば現在はクラミジアの心配はありません。逆に、自分では気づかなかった過去のクラミジアを知ることもできるということです。不妊症で悩む前に、一度検査しておくといいでしょう。
病院での検査が一番確かなものですが、それでもやっぱり勇気がいる…そういった人のために、クラミジアなどの性感染症の検査キットを送ってくれるサービスもあります。プライバシーの保護にも力をいれていれおり、自分の好きなときに誰にも知られずにクラミジア検査をすることができます。しかしこのようなクラミジア検査キットは結果が届くまでに2週間程度かかってしまうこともあり、クラミジアになっていた場合、そのあいだに感染が拡大してしまうおそれがあります。
ですからクラミジア感染の不安が大きい人は、できれば病院で検査してもらうことをおすすめします。いずれにせよそれなりの費用がかかるので、そこも覚悟しておきましょう。

クラミジアの治療

クラミジアは薬の服用で治します。

クラミジアは基本的には抗生物質の投与による治療だけで治ります。感染場所によって使われる抗生物質の種類は異なりますが、出された薬を2週間から4週間ほど服用すれば完治します。
クラミジアは感染するのがデリケートな場所なので、治療というとちょっと身構えてしまうかもしれませんね。でも実際は薬の服用だけですので、すこしでも異変を感じたらすぐに病院にいき、早い段階で治療をはじめましょう。次に、クラミジアを治療するさいの注意点です。まず、とにかく薬は出されたぶんだけきっちり飲みましょう。一回くらいいいかな、なんてずるしたりするとクラミジア菌は完全になくなりきれず、それまでの薬が効かない、強いクラミジア菌になってしまいます。薬の服用がおわったら、必ず病院でクラミジアの検査を受けましょう。そこで陰性の結果がでてはじめて、完治したということになります。
それから治療中はなるべく性行為は避けましょう。せっかくの抗生物質の効果がなくなってしまうことがあるからです。また、決まった相手がいる場合には、自分がクラミジアに感染しているということを伝え、相手にもクラミジアの検査や治療をすすめたほうがいいでしょう。相手も感染している可能性が高いのです。
クラミジアは薬で治りますが、薬を使わなければ絶対に治りません。クラミジアはもともとの症状が軽いぶん油断しがちなので、治療は最後まで気を抜かないことが大切です。

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